後半予想通りの大失速で目標達成ならずも収穫多き紀州口熊野マラソン

紀州口熊野マラソンに2年連続挑戦

昨日は和歌山県上富田町にて開催された紀州口熊野マラソンに、昨年に引き続いて出場してきました。

今回の目標は一応サブスリーとは言っていたものの、ここ2か月ほどスピード練習らしきものを全くやった記憶がなく、スピード面ではかなりの不安がありました。

ただ1月に40㎞以上を3度走ったりと、体幹強化にいそしんだりと、走りの土台はそれなりに作れている気もしていました。

・・・となると私でも比較的余裕があると思われるキロ4分15秒ペースを維持し続けるレース運びができれば、サブスリー達成もありえると思っていたのですが・・・

安定のオーバーペースでスタート

紀州口熊野マラソンは午前10時にスタート。

昨年の大会でかなりのオーバーペースで入り、後半バテバテだった反省を踏まえ、出だしは力を抜いてスタートしたつもりでした。

・・・が最初の2㎞を通過したところで時計を見ると、8分ジャストとちょうどキロ4分ペース。

昨年が最初の2㎞を7分30秒で通過したことを考えると、まだマシとも言える出だしでしたが、昨年の私はもう少し仕上がった状態でレースに出ていました。

一方で今年の私の仕上がり具合は昨年の5割程度といったところで、この調子で走れば早い段階で失速する事は目に見えていました。

・・・がなかなかペースを落としきれず、10㎞を通過した時点で40分16秒。

まだ呼吸には余裕もあったものの、あと32㎞をこのペースを維持して走れるとは到底思えず、この段階で早くも後半の大失速は約束されている展開となっていました・・・

予想外に早かったエネルギー切れ

10㎞からハーフ地点までは、少しだけペースを落として走って、ハーフ地点を1時間26分ジャストで通過。

この段階で呼吸はかなり乱れていたものの、まだ多少なりとも余裕をもって走れていた気がしました。

ただハーフ地点を過ぎたあたりから、明らかに身体に力が入らなくなってきて、25㎞地点を過ぎたあたりからは全く身体に力が入らなくなってしまいました。

明らかにエネルギー切れと思われる症状でした。

そういえばレース1週間前から、朝食は今旬とは言うものの、カーボローディングには全く効果のなさそうなコーンフレークばかりだったな・・・

などと今回カーボローディングを全くせずにフルマラソンに臨んだ事を、心より反省させられる事となりました。

そもそもスタート直後から、今の私の実力からすれば明らかにオーバーペースで走ったことで、体内に蓄積されていた最強のエネルギー源・糖質は明らかに浪費されているものと思われました。

25km地点でエネルギーが枯渇状態では、フルの完走はちょっと無理なのでは・・・とこの段階でまたまた途中棄権が頭をよぎっていました。

ラスト5㎞は記憶喪失状態で

今回の紀州口熊野マラソンは記録を狙うレースではないものの、完走はなにがなんでもしたいと思っていました。

というのも前回出場した防府マラソンでは、肉離れがあったとはいえ17㎞地点で途中棄権。

今回もまた途中棄権では、また2~3年前のような棄権癖がついてしまう気がしました。

そこで一度は頭をよぎった途中棄権の選択肢を、なんとか頭から振り払って前に進むことにしました。

ただどれだけエイドでスポーツドリンクやバナナなどでエネルギー補給しても、すぐにエネルギーが枯渇するようで、身体に全く力が入らない状態が続く有様。

ただ幸いなことに脚は元気に動いてくれており、ここにきて先月実施した3度の40㎞や体幹トレーニングの効果を多少なりとも実感する事ができました。

ただ最後の5kmほどは完全に糖質切れとなってしまったようで、脳までエネルギー源がまわらなくなり、頭の中も真っ白の状態。

そんな状態でも前に進んでいれば、ゴールには確実に近づけていたようで、ようやく我に返ったところで聞こえてきた声援は「あと330mでゴール!」。

この段階でようやくゴール地点が目の前にある事に気づき、ラストスパートと行きたいところでしたが、結局最後の最後まで身体に力が入らずフラフラのままゴール。

ゴールタイムを見ると3時間6分32秒。

サブスリーこそ達成できなかったものの、現段階の私の実力からすれば、じゅうぶん実力を出し切れたレースとなりました。

ゴール後はまさかの地べたで大○○

ゴール後も結局身体に全く力が入らず、呼吸の乱れも全くおさまる気配なし。

そしてレースメイン会場の文化会館の通路付近にて、地べたに少し横になったところ、すぐに眠りこけてしまい、1時間近く完全に爆睡状態。

何度もフルマラソンを走ってきた中で、今回のような事ははじめてで、どれだけ今回のレースがきつかったかあらためて思い知らされる事となりました。

結局今回も多くの反省ばかりを残すレース展開となってしまいました。

ただ今回はある程度このような展開になる事は予想できたところでもあり、むしろ苦しい中最後まで走り切れた中で、今後につながる多くのヒントを得る事ができました。

そして今朝起きた段階で、すでに脚は元気に動いてくれていてと、脚づくりだけはかなり仕上がってきている事をあらためて実感。

洞爺湖マラソンに向けての下準備は、ここにきて万全!

そう思える、本当に収穫多き紀州口熊野マラソンとなりました。

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