
大ヒット映画・鬼滅の刃で鬼滅隊の隊長には「柱」という役職がつけられていますが、神社の神様を数える時の単位も「柱(はしら)」で、一柱(ひとはしら)、二柱(ふたはしら)、三柱(みはしら)と数えるのが一般的です。
神様を数える単位には他にも「神」「尊」「体」「座」があるそうなのですが、「柱」を使っておけばまず間違いないようです。
ただ今から私が挑戦しようと考えている某神社巡り企画においては、「座」という単位が一つのキーワードとなってきます。
大きな山を数える単位は「座」らしい
NHKの番組の中に「グレートトラバーズ3」というドキュメンタリーがあります。
この番組ではプロアドベンチャーレーサーの田中陽希さんが、日本百名山、二百名山、三百名山を人力のみで、一筆書きで巡るというとんでもない挑戦を密着取材しています。
極度の高所恐怖症の私にとって、番組で放映される山上から見下ろす景色の数々はある意味恐怖映像でしかなく、怖いもの見たさ的な感じで、たまにこの番組を見ています。
そして当然このようなとんでもない挑戦を真似してみようという気になるわけもないのですが、その話はともかく、この番組で山を数える単位は一座、二座・・・と「座(ざ)」が使われています。
山を数える単位には他に「山(さん)」「岳(がく)」「峰(ほう)」などがあるのですが、高い山の数え方において「座」が使われているそうです。
これには高い山には神様が座っている・・・との考え方から「座」を使うようになったという言い伝えがあるそうです。
延喜式内社に祀られる神様を数える単位も「座」らしい
ここ3年ほどずっとやってみたい神社巡りチャレンジがありました。
そのチャレンジと言いますのが、三重県内の「延喜式内社(えんぎしきないしゃ)」を走ってめぐって全走破するというもの。
延喜式内社とはざっくり言うと、平安時代の中頃の「延喜」という元号の時に、国が特にしっかりとお祀りしていこうと決めた神社の事。
ちなみに三重県内には、250を超える式内社があったとされています。
この250の式内社の中には、伊勢神宮のようなメジャーどころもあれば、地元の方すら知らないのでは・・・といったマイナーどころもかなりの数があり、むしろマイナーなものに心惹かれる私にはかなり魅力を感じるところではありました。
その神社に祀られている神様は、平安時代の中頃には一座、二座と、柱ではなく「座」の単位で数えられていたようです。
3年近く眠り続けていた延喜式内社巡りランをはじめよう
3年ほどずっと魅力を感じつつも、いつものごとく一向に具体的なアクションに踏み込もうとせず、言うだけ番長状態にあった延喜式内社巡りラン。
もはやお蔵入り確定となりかけていた延喜式内社巡りですが、7月の初め頃、再放送か何かで偶然グレートトラバーズの番組をボーッとみながら、こんな事を考えていました。
「そう言えば百名山も、式内社も「座」の単位で数えるんだな・・・」、「3百名山で全国を巡る事を考えたら、三重の式内社250ちょっとを全部巡るくらいなんとかなるな・・・」、「どうせ巡るなら一筆書きで巡ったらなんか面白そうかな・・・」
そんなわけで三重県内の延喜式内社を、一筆書きで巡る挑戦「グレートトラバーズ・三重の延喜式式内社版)を始める事に決めました。
・・・と言っても、三重県内の広域に点在する250以上の神社を巡るうえでは、かなりしっかりとした計画を立てる必要があります。
また人力で全て巡るのは、時間的にも金銭的にもかなり厳しいため、何かしらの対策を練らなければなりません。
またせっかく三重県内の由緒ある式内社を200以上巡るなら、しっかりと記録に残していきたいところ。
そんなわけでいつものごとくの思いつきで始める事にした三重県延喜式内社巡りですが、お得意の中途半端な企画倒れに終わらないよう、8月開始に向けてしっかり準備を進めていこうと思っています!!