少し前の話になりますが、12月の初めに開催され、私自身が現在出場権獲得を目指している福岡国際マラソンはトヨタの服部勇馬選手が優勝しました。

日本人としては14年ぶりの優勝となった服部選手ですが、圧巻は後半のラストスパート。

いつも後半でアフリカの選手に置いていかれているイメージがあったマラソンにおいて、日本人の服部勇馬選手が外国人を置いてきぼりにするスパートを決めたシーンはまさに圧巻でした。

どうしたらあれだけきついフルマラソンの40キロ過ぎのきつい場面で、あのようなスパートを決める事ができるのか?

・・・という事で、服部勇馬選手の練習方法について調べてみることにしました。

東洋大学時代からマラソンでの活躍が期待されていた服部勇馬選手

服部優馬選手は箱根駅伝の強豪校・東洋大学の出身で、元日本記録保持者の設楽悠太選手の2年後輩。

その東洋大学時代には、箱根駅伝の花の2区にて2年連続区間賞という驚異的な成績をおさめています。

さらに熊日30kmロードレースでは学生新記録を打ち立て、学生時代よりマラソンでの活躍が期待されていました。

そしてトヨタ入社後も確実に実績を重ね、昨年2017年の東京マラソンでは2時間10分切り「サブ10」も達成。

そして今年の福岡国際マラソンでは2時間7分27秒と、日本歴代8位の好記録で優勝し、一躍2020年のオリンピックマラソン代表の有力候補の一人となりました。

そして正月開催のニューイヤー駅伝では花の4区での、オリンピック代表有力候補同士の戦いがかなり注目されています。

40キロ走を増やしたのが後半のスパートの要因?

今年の福岡国際マラソンにおいて40キロ過ぎからの驚異のスパートで、外国人選手をも大きく引き離す驚異の走りを見せた服部勇馬選手ですが、過去の大会ではいずれも35キロから37キロあたりで失速をしていました。

そんな後半失速対策として服部勇馬選手が取ったのが、40キロ走の練習を3ヶ月で3回実施していたのを、8回と大幅に増やした事。

また120分〜150分のロングジョグの頻度も増やし、同じフォームを維持して走る意識と、動作の確認を念入りに行っていたようです。

そしてスピード練習については従来通りと、長い距離を走る練習の頻度を増やす事で、月間走行距離が1,000kmを超えた月もあったようです。

世界トップランナーのフォームをモノマネ?

フォームに対する意識もかなり高いようなのですが、練習中などには世界の頂点に存在するファラー選手やキプチョゲ選手の腕振りなどを真似しながら走ってみる事もあるようです。

・・・とは言っても基本フォームは外さず、ちょっとしたところで、世界トップクラスの選手から何かを得ようという意識。

こういうちょっとした工夫も、服部勇馬選手の強さを生み出す、大きな要因になっているのかもしれません。

とりあえず一度40キロ走をやってみよう

40キロ走を3ヶ月に8回・・・というのは市民ランナーにはまず無理ですが、やはり40キロ走は実施すべき。

服部勇馬選手の練習法、そしてあの福岡国際マラソンでの驚異のスパートを見ていると、どうしてもそう思えてきてしまいます。

ちなみにマラソン元日本記録保持者・設楽悠太選手は30キロ以上は練習で走らない事を徹底しているらしいので、必ずしも40キロ走が必要とは言い切れないのも事実。

ただ私自身の今までのレース成績などから見てみると、40キロ走をそれなりにきついペースで実施できた後に出場したレースでは、ほとんどの場合で好記録が出ているのも一つの事実。

・・・という事で、紀州口熊野マラソンまではあと1ヶ月ほどしかありませんが、1〜2回は40キロ走を取り入れてみようと思っています!!

おすすめの記事