伊坂ダムを守る水神様を求めて奈良県・丹生川上神社へ三社参り

伊坂ダムを守る水神様

伊坂ダム周回コースのちょうど1キロ地点あたりの、コースを少し外れたところに、伊坂丹生(にゅう)水神なる場所があります。

この伊坂丹生水神に祀られている神様は「罔象女大神(みつはのめのおおかみ)」

神社に祀られている神様は、その神様の根源とされる神社がある場合が多く、伊坂丹生水神にもそんな根源となる神社より分霊された神様が祀られています。

その罔象女大神の根源とされる神社がどこにあるかと言いますと・・・

熊野本宮大社から北上して奈良県へ

昨日は熊野古道三山めぐりを終えた後、ふと思い立った事があり、熊野本宮大社を北上して、奈良県に入りました。

三重県の隣県でありながら、あまり訪れたことのない奈良県ですが、ここ1年ほどずっと訪れたかった場所がありました。

それが平安時代の「延喜式神名帳」において、特に格式の高い「二十二社」にも数えられた、かなり由緒ある神社である「丹生(にゅう)川上神社」。

この丹生川上神社に祀られているのが、水の女神様である罔象女大神・・・伊坂丹生水神に祀られている神様です。

これから新たなアクションを起こしていく上で、欠かすことのできない存在である伊坂ダムに祀られている神様の本拠地(?)丹生川上神社。

これは今のタイミングでこそお参りするべく神社に違いないとばかりに、いつもの思いつきで丹生川上神社に訪れる事にしました。

丹生川上神社 下社へ初参拝

そんなわけで訪れる事となった丹生川上神社ですが、実はこの丹生川上神社は上社・中社・下社の三社があります。

そこでまず最初に訪れる事にしたのが、熊野本宮大社より一番近い(・・・と言っても100キロほどの距離)吉野郡下市町長谷にある「丹生川上神社 下社」。

結構な山道を運転してようやくやってきた下社ですが、この神社の御祭神となっているのは闇龗神(くらおかみのかみ)との事。

「あれ?罔象女大神じゃないぞ・・・」と思いつつ調べてみると、闇龗神は日本最古の水神で、熊野市観光や熊野三山めぐりで何度かお参りしたイザナギノミコトとイザナミノミコトの御子神との事。

伊坂丹生水神に祀られている神様とは、どう考えても違いましたが、なんともご縁を感じずにいられない丹生川上神社 下社参拝となりました。

丹生川上神社 中社へも初参拝

そして丹生川上神社 下社を後にして向かった先は、吉野郡東吉野村にある「丹生川上神社 中社」。

同じ丹生川上神社なら距離も近いところにあると思いきや、40キロ近い距離を車で走ってようやく到着した中社。

そしてこの神社の御祭神は「罔象女神」、伊坂丹生水神に祀られている神様です。

ちなみにこの中社には、幹に両手を当てて願い事を唱えると、御神威をさずかると言われる大杉があるほか、パワースポットが数多くありました。

丹生川上神社 上社へも初参拝したところ・・・

丹生川上神社 中社から上社までの距離をナビで調べてみると、またまた40キロ近くと結構な距離。

中社を訪れた頃にはもう4時ごろになっており、伊坂丹生水神に祀られる罔象女大神にも中社にてお参りできたという事で、もう上社参拝はあきらめて帰ろうか・・・

と思ったのですが、ふと思いついて伊坂丹生水神の入り口付近にある看板をもう一度確認しておこうと、以前に撮影した写真を見てみる事にしました。

「吉野郡 川上村」 丹生川上神社 水源の大神より御分霊を授受され当地に御鎮座?

最初に訪れた下社は吉野郡下市町長谷、そして中社は吉野郡東吉野村、そして上社は吉野郡川上村・・・

そんな事くらい最初に調べておけという話もありましたが、どう考えても伊坂丹生水神に祀られている神様は「丹生川上神社 上社」にいらっしゃるという結論に達し、最後に川上村にある上社を目指す事にしました。

その道中ナビで案内された道が通行止だったり、駐車場がいっぱいで1キロ近い距離のところに車を停めさせられ、結構なきつさの坂道を上らされたりと、必要以上に時間を要し、上社に到着したのは夕方5時。

そして私が到着するのを歓迎するかのように、太鼓の音が聞こえはじめ、頭の中が「?」になりながら上社の境内に入っていくと、まさかの祭りがはじまっていました・・・

明らかに地元の人々が集まったと思われる祭りの中に、偶然思いつきで立ち寄った場違い人間が、よく訳も分からないまま混じっている。

「もはやこうなってくると漫画の世界だな・・・」などと我が事ながら笑えそうになるのこらえつつ、「誰だあの人は?」的な周囲の視線から逃げるかのように本殿の隣にある摂末社の方にお参りに行くと、こちらの方にまさかの弥津波能売神=罔象女神が・・・

そしてこの上社に祀られている主祭神は、高龗神(たかおかみのかみ)という龍神様のようです。

あとで調べてみると、かつては上社も罔象女神を主祭神としていたそうですが、諸事情により大正11年に高龗神に改められたそうです。

そして祭りは宮司さんの祝詞(仏教で言えばお経みたいなもの)までがはじまってしまい、もはや境内に私が存在する事自体に気まずさしか感じませんでしたが、せっかくなのでと頭を垂れて祝詞だけ最後まで聞き遂げたあと、上社を後にする事にしました。

伊坂ダムを今守るのは龍神様?

川上丹生水神社 神社を出ようとして、すぐに見えてきたのがこの写真。

どこかしら伊坂ダムに共通するものを感じるこの景色を見たときに、やはり伊坂丹生水神に祀られている神様は、この上社に祀られる神様だと確信するに至りました。

そして次の写真は車での帰宅途中に、吉野川と思われる水辺を挟んで撮影した丹生川上神社 上社。

丹生川上神社 上社のすぐ近くには大滝ダムというダムがあり、写真に写っている吉野川と思われたところは、ダムによって形成された人造湖で「おおたき龍神湖」と呼ばれているそうです。

これからの活動の核の一つとなると思われる伊坂ダムを守る、水の女神様の根源となるのが奈良県吉野郡川上村もある水源(=大滝ダム?)のすぐ近くにある丹生川上神社。

その神社の主祭神が高龗神(たかおかみのかみ)という「龍神」様だったというまさかの展開が待っていたわけですが、実はこのまさかの展開により、ここ半年以上ずっと私が悩み続けていた大問題(?)が解消される事となりました。

さらに念願の丹生川上神社、しかも三社すべての神社に参拝する事ができ、これから新しい展開を進めていく上での準備は、もはや万全に整った気がしています。

そんなわけで明日よりは、いよいよ新たな事業展開に向けてのリスタート。

そしてまず真っ先に取り組むべきは、今は龍神様に見守られる伊坂ダムということで、明日からは本腰を入れて新たな事業展開に取り組んでいこうと思っています!!

 

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