どう見ても失敗レースとなったはずの紀州口熊野マラソンはどういうわけかサブスリー達成・・・

フルマラソンは博打みたいなものだ・・・そんな事を私いつも思っています。

と言いますのもフルマラソンの結果は、人間の力ではどうする事もできない風や気温などの天候が大きく左右する事が、少なからずあります。

そしてどれだけ本番に向けてコンディションを整えていても、風邪や最近だとインフルエンザなどの病気を人からうつされて、万全の状態で臨めないどころか、レースに出られないという事もここ最近は多くありがちです。

ただ私の場合、レース戦略自体がいつも博打みたいなもので、紀州口熊野マラソンも博打的戦略が自分自身の首を締める事となりました・・・

好調転じて前半よりかなりのオーバーペース

今日は私にとって2019年最初のレース・紀州口熊野マラソンが和歌山県上富田町にて開催されました。

ここ最近調子がいい気がするので、スタートからキロ4分を切るペースで突っ込む!

・・・とここ最近のレース結果やスピード練習の内容から考えればありえないような無謀なレースプランで、レースをスタートする事にしました。

・・・とは言ってもスタート時はペースを少し抑えていこうと思っていたのですが、スタートから2キロまでの通過タイムは7分30秒と、まさかのキロ3分45秒ペース。

2キロを過ぎても、先頭集団が近くに見えており、今回の大会はレベルが少し低いのかな・・・と思っていたら、単に私がオーバーペースで入り過ぎただけでした・・・

明らかなオーバーペースである事はわかっていたのですが、なぜかペースをそれほど抑える事ができず、10キロ地点を38分28秒で通過。

この段階で呼吸はかなり乱れており、「あと32.195kmどうすればいいのか・・・」と思い、多少ペースを落としたものの、10キロから20キロまでのラップタイムは39分57秒。

そしてハーフの通過タイムは1時間22分30秒と、昨年12月のお伊勢さんマラソン・ハーフの時と全くの同タイム。

「あと半分あるけど、もうどうしようもないな・・・」とレース後半への絶望感とともに、レースも後半に向かう事となりました。

ここ最近おきまりの足つりで後半大失速

レース後半25キロ過ぎ、最初に悲鳴をあげたのは両足の大腿四頭筋・太ももの前側の筋肉でした。

紀州口熊野マラソンのコースは下りに傾斜のきつい坂道が多く、また路面の凸凹がかなり多く、大腿四頭筋にかなりの負荷がかかっている事はわかっていたのですが、25キロ過ぎからピキンピキンと攣りそうな兆候が出はじめていました。

ここ最近のレース結果より、足つりのリスクは想定していたのですが、私がこの大会に向けて対策を打ってきたのは大腿四頭筋ではなく、太ももの裏側のハムストリングが中心。

大腿四頭筋の対策は全くと言っていいほどやっていなかったのですが、30キロが近づく頃には完全に大腿四頭筋が攣りはじめてしまいました。

加えて30キロ過ぎからは、前半のオーバーペースが祟ってか、エネルギー切れ状態となってしまい、身体に全く力が入らない状態に。

結果、30キロ過ぎから立ち寄るエイドでは、まず足にエアサロンパスをふる→スポーツドリンクを3杯飲む→バナナをほおばる・・・と優雅なエイド生活(?)を送り続ける始末・・・

さらに35キロ過ぎからは、足裏のマメが潰れてしまったようで、足裏の激痛との戦いともなりました。

絶望的とも思えるレース展開でしたが・・・

そんなわけでただでさえ失速してうえに、立ち寄るエイドでは2〜3分立ち止まり続けてと、もはやレース展開は絶望的かと思いつつ40キロ地点で時計を見てみると2時間49分17秒と、キロ5分を少し切るペースで走れればサブスリーを目指せるタイムである事が判明。

前半のオーバーペースによる貯金が、思わぬのところで、サブスリーへのチャンスを作ってくれていました。

ただ身体には全く力が入らない状況は相変わらずで、大腿四頭筋も少しでもペースを上げようとするとすぐに攣りそうになってと、全くペースは上がらず。

そして残り195mの段階で時計を見てみると、2時間59分ジャストと、1キロ5分ペースだとかなりサブスリーが危うい事がわかり、完全にやけくそでラストスパート。

そして最後は目の前が真っ白になるような状態でゴールして、恐る恐る自分の時計を見てみると2時間59分42秒と、結構なギリギリでサブスリーを達成。

ゴール後は全く力が入らない状態になってしまい、達成感も何もない、ただただ過酷なレースがようやく終了する事となりました。

ゴール後の達成感は全くありませんでしたが・・・

前半の無謀なオーバーペースなど、昨年11月の土山マラソンと同様の展開に終わったとも言える今回の紀州口熊野マラソン。

ゴール後は力が完全に抜けてしまうほどフラフラで、座り込んだ後は、しばらく立ち上がることすらできませんでした。

レース内容については、ただただ反省することばかりで、なんだかんだで2013年5月の洞爺湖マラソン以来のサブスリー達成にも関わらず、達成感などまるでありませんでした。

そしてレース内容だけでなく、レースに向けての練習内容やその他取り組みなど、反省点はかなり多く、早速修正をかけていかなければならない事だらけである事は間違いありません。

ただ昨年末の土山マラソンと同様、何度も途中棄権を考えるほどきつい思いをしながらも、最後まで諦めずに前に進み続けた結果、今回はサブスリー達成というおまけまでついてきました。

反省点や修正点はまだまだ多いものの、最後まで粘りに粘る走りができるようになってきた事についてだけは、自分を少しだけ褒めてやりたいと思っています。

 

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