ビズリーチから新規事業立ち上げのためのノウハウを学ぼう

私が愛してやまない自己啓発書である「夢をかなえるゾウ」には、本当に心にしみる教えが多く書かれているのですが、その中でも大好きな教えの一つに、こんなものがあります。

マネするんはな、お客さんをよろこばせるためなんや。

人を喜ばせるという目的に照準が合うてたら、人のマネすることに恥ずかしさなんか感じひんのや。

何か人の真似をすると、「パクリ」などと批判されがちな世知辛い世の中ですが、目的さえはき違えなければ、マネ=人のいい所を取り入れていく事は、決して恥ずかしい事でないという事で・・・

テレビCMでしか知らなかったビズリーチ

先日インスタグラムの創業から現在に至るまでが書かれているビジネス書を読んだのですが、そのストーリーがとんでもなく面白く、他の会社の創業物語も読んでみたくなりました。

そんなタイミングでAmazonさんがこんな本を紹介してくださったため、電子書籍Kindle版を早速ポチることにしました。

ビズリーチは給与面等かなり条件のいい会社への転職に特化したヘッドハンティング型転職サイトで、「選ばれた人だけのハイクラス転職サイト」という文言を掲げています。

当然私のような凡人にはこのようなハイクラス転職などなんのご縁もなく、テレビCMでビズリーチという会社を知っていただけでした。

ただ今の私、ひそかに人材に関する仕事に深くかかわっているうえ、「普通のスタートアップとはスケールがケタ違い」というヤフー社長の推薦コピーに惹かれ、さっそく読んでみる事にしました。

新規事業を立ち上げるなら絶対読むべき一冊

最初は創業物語を楽しむくらいのつもりで読みはじめたはずのこの本ですが、読み始めてみると新規事業を立ち上げるための教科書と言ってもいいほどの充実した内容。

ビズリーチの創業者・南壮一郎氏は、楽天ゴールデンイーグルスの立ち上げにおいて、当時大赤字が当たり前だったプロ野球の世界において、初年度黒字達成という、常識を覆す一大事業に携わったそうです。

その際には、楽天グループの創業者・三木谷浩史社長や4月からヤフーの社長就任が決まっている小澤隆生氏、USEN-NEXTの副社長・島田亨氏などといったとんでもなく優秀な経営者から多くを学び、その原体験が、ビズリーチでの成功の大きな原動力となったようです。

それらの教えの中でも個人的に、すぐにでも実践していくべきと思ったのが、自分たちが起こそうとしている事業に関連しそうな会社の成功事例を、これ以上ないほど徹底的に調べつくし、その成功要因を事細かに分解、分析したうえで、自分たちが解決したい課題解決に応用していくという事。

私のような凡人だと、成功した企業の事例を見ていても、自分にはどうせ無理とすぐにあきらめてしまいがち。

ただその成功の要因をより深いところまで研究して、その要因をできるだけ細かく分解し、そのほんの一部分だけをマネするなら、私でも十分可能な気がするかな・・・そんなことを考えながら本を読んでいました。

過去の失敗を生かすために

 

この本には他にも事業を新規に立ち上げるうえで、本当に役立つヒントが数多く書かれています。

そして私がかつて個人事業主として、なぜうまくいかなかったのかが、この本を読んでいると身に染みて分かってしまうところがあります。

私が約10年前に個人事業主として事業を立ち上げたときは、他の人が考え付かないような斬新なアイディアで起業したい・・・などと考え、変に自分のやり方に固執していました。

ただ私のような凡人がどれだけアイディアを絞り出したところで、他の人が考え付かないような斬新なビジネスアイディアなど出てくるわけがなく、気が付けばその他大勢の方と一緒のような事ばかりをやってしまっていました。

そんな数々の失敗を踏まえて、今度新規事業を立ち上げる際には、類似の業種での成功事例などをじっくり研究したうえで、独自の持ち味を生かせるような事業にしていきたい。

そう思っていた私にとって、今回読んだこの本は、これ以上なく新規事業立ち上げのための教科書のような存在となる気がしています。

この本は今後も何度も何度も読み返す価値が絶対にある気がする。

・・・という事で、先日の記事で書いた「ダニエルズのランニング・フォーミュラ」同様、迷ったときに読む一冊として、常に私のiPadに入れておこうと思っています。

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