伊勢神宮の正宮で、個人的なお願いをするのはNGと言われています。
伊勢神宮の正宮は感謝の気持ちを祈る場所で、また天皇が国民の幸せを祈るお宮でもあるので、願うなら国家安寧や世界平和など公の事にすべきだそうです。
ただせっかく伊勢神宮に来たのに、個人的なお願いを全くしたらいけないのかと言えば、そういうわけでもありません。
内宮の神域内にある13社に参拝
朝熊駅をスタートして、五十鈴川沿いを10kmほどを走って辿り着いた伊勢神宮の主役・内宮の神域。
内宮神域内では瀧祭神そして風日祈宮を巡った後、ついに伊勢神宮内宮の主役中の主役・正宮(しょうぐう)に到着しました。
今年の正月3ヶ日で33万人の参拝客を集めたと報道された伊勢神宮ですが、オミクロン株の影響か、天候の影響か、参拝客は日曜日にもかかわらずかなり少なく、密にならずかつ安全に、正宮にて感謝の気持ちを祈ることができました。。
ちなみに正宮では、大宮所を守護する神様である興玉神(おきたまのかみ)・宮比神(みやびのかみ)、そして正宮の神庭の守護神・屋乃波比伎神(やのはひきのかみ)にも遥拝する事ができます。
そしてその後向かったのは、神宮神田から収穫された抜穂(ぬいぼ)の稲が収められている御稲御倉神(みしねのみくらのかみ)。
次に参拝したのは、内宮で正宮に次ぐ格式を誇る別宮の中でもNo.1の位置付けにある荒祭宮(あらまつりのみや)。
内宮の中では個人的な願いはこの荒祭宮が全て聞き入れてくださると言われており、伊勢神宮に参拝するなら正宮と並んで荒祭宮は絶対に参拝しておきたい社だと個人的には思っています。
そんな荒祭宮で個人的なお願いをした後は、内宮の食物やお酒などが納められている由貴御倉神(ゆきのみくらのかみ)・御酒殿神(みさかどののかみ)。
そして内宮の宮域を守護する神様が祀られる四至神(みやのめぐりのかみ)。
さらに山の守り神が祀られる大山祇神(おおやまつみのかみ)そして安産の神様である木華開耶姫神(このはなさくやひめのかみ)が祀られている子安(こやす)神社に参拝。
125社巡りを全て巡ることをテーマにしていなかったら完全にスルーしていたであろう参拝先も含め、内宮の神域を十分すぎるほど満喫し、内宮の神域内では合計13社にお参りする事ができました。
内宮のすぐ近くには小さな神社がいっぱい
内宮の神域を巡り尽くした後向かった先は、125社ではないけれど、せっかく走って内宮まで来たならという事で、足神さんこと宇治神社に参拝。
そして足神さん参拝後は、内宮駐車場のすぐ近くにある大水(おおみず)神社・川相(かわあい)神社と熊淵(くまぶち)神社。
内宮の宇治橋と対面する場所に位置し、宇治橋を守護する神様が祀られている饗土橋姫(あえどはしひめ)神社。
そして津長(つなが)神社・新川(にいかわ)神社・石井(いしい)神社と、それほど広くない敷地内にある7社に参拝。
・・・と、内宮から驚くほど近いところにこのような神社があるとは、夢にも思っていなかったような場所にある7社にて、参拝させていただく事となりました。
ある意味今回1番の衝撃は・・・
さらに驚いたのが、この7社のすぐ近くに「合格神社」なる神社があった事。
「合格神社」といかにも大衆受けしそうな社名であるにも関わらず、正直全く知らなかったこの神社。
どうしても気になって仕方なく、奥に進んでいく事にしました。
すると銅像が拝殿の中にあるという、あまり見たことのないレアな光景が・・・
この銅像の正体は三重県を拠点に政治活動を展開し「憲政の神様」「議会政治の父」とも呼ばれた偉人中の偉人・尾崎行雄氏。
その尾崎行雄氏の精神を後世に伝えていくべく、有志の方々がこの場所に社地を設けて、尾崎行雄氏の著書などを奉納した事がはじまりのようです。
ちなみに合格神社は昭和59年に社殿が完成されているかなり新しい神社で、当然ながら古い歴史を持つお伊勢さん125社ではありません。
今回実施しているお伊勢さん125社巡りでは、神宮125社をただ走って巡る事だけでなく、志摩市、鳥羽市、そして伊勢市の未知の世界を発見できる貴重な体験のきっかけとなっています。
今回発見した合格神社での体験も、間違いなくそんな貴重な体験の一つとなりました。
・・・と今回の記事では神宮125社のうち、20社近くを巡った事に加えて、足神さんや合格神社にも参拝した事になるのですが、内宮に到着してから合格神社までを巡るまでに走った距離はほぼゼロ。
これは多くの人々から荘厳な聖域とされる内宮付近を、ワチャワチャ走っていてはバチが当たるし、そもそも迷惑であろうという事で、ずっと歩き続けていた結果ではあります。
ただ結果的にここで歩き続けた結果、身体が冷えてしまったのか、ここまで10キロほどしか走っていないわりには、その後かなりきつい走りを強いられる事となりました。
その続きについては、引っ張るようでなんですが、次の記事にて書かせていただこうと思います。