「もう一つのお伊勢まいり」をうたい、番外や元番を含め三重県内の39のお寺が登録されている伊勢西国三十三所観音巡礼なる霊場があります。
津市の高田本山・専修寺などごくごく一部を除いて、多くの方々に名を知られたお寺が少ない気がする三重県ですが、伊勢西国三十三所観音霊場に登録されているお寺は、いずれもおとらぬ名刹が名を連ねています。
・・・とは言っても、お寺とは縁遠い人生を送ってきた私ですが、思わぬ形でお寺の世界に片足を入れさせていただくこととなりました。
5日の志摩市遠征の翌日は伊勢市二見へ
伊勢志摩ツーデーウォークの準備などのため、5日にわたり志摩市に長期遠征した翌日は、伊勢市の二見にある太江寺へ。
その目的は太江寺さんが主体となって企画された「伊勢西国三十三所観音巡礼体験ウォーク」なるイベント協力のためでした。
イベント協力とは言っても、私自身の役割は微々たるものだったのですが、今後ランウォークツーリズム事業を本格化していくうえで、学ばせていただくことも多いであろうという事で協力させていただいた当イベントには22名の方が参加。
まずは伊勢西国三十三所観音霊場の札版1番の太江寺にて、朝のお勤めからスタート。
そしてその後、伊勢西国三十三所観音霊場札版3番の松尾観音寺を目指して、ウォーキングをスタートしました。
充実の太江寺→松尾観音寺ウォーク
イベントの道中は、「私だけのお伊勢参り」をコンセプトにした1日1組限定のプライベートガイドをされている「伊勢むすび工房」さんに先導いただき、私自身は最後尾にてアンカーを担当。
途中では伊勢むすび工房さんのガイドにより、まず立ち寄った先は二見の誇る名所・夫婦岩や二見興玉神社。
伊勢神宮125社の一つで、伊勢神宮におさめる塩づくりに携わる御塩殿神社や御塩浜や、伊勢神宮125社の中で最も境内が狭いことで知られる加努弥神社などに立ち寄り、伊勢むすび工房さんによるわかりやすいうえに楽しいガイドをいただきました。
さらに伊勢市を代表する食品会社の一つで、磯揚げで有名なまる天本店さんにも立ち寄り、私自身もチーズ天を堪能させていただきました。
そんなこんなで参加者の皆さんと、楽しく歩き続けてちょど10㎞。
ゴール地点となる、倉田山公園のすぐ近くにある松尾観音寺に到着することとなりました。
伊勢西国三十三所観音巡礼、日本遺産への道
そしてゴール地点となった、松尾観音寺さんでもお勤めを実施いただくこと。
写真では伝わりにくいですが、松尾観音寺さんでのお勤めはかなり迫力があり、圧倒され続けることとなりました。
そしてお勤め終了後は、さらに松尾観音寺の住職さんによる説法などを聞かせていただき、イベントは無事トラブルらしいトラブルもなく終了することとなりました。
普段のウォーキングイベントは全く趣の異なるイベントとなりましたが、2つのお寺でのお勤めや、詳しすぎるガイドをいただきながらのウォーキング。
参加費は100円と格安でしたが、参加者の皆さんにはしっかり楽しんでいただけたようでした。
ちなみにゴール地点となった松尾観音寺の住職さんは、伊勢西国三十三所観音巡礼の事務局長をつとめられており、現在この観音巡礼の日本遺産登録を目指されています。
今まであまり経験したことがなかったのですが、古来より日本人の心のよりどころとして存在してきたお寺の数々を、長く持続させていきたいという思いより目指されている日本遺産登録への道。
いつものごとくのひょんとしたご縁ではあったものの、今回思わぬ形で伊勢西国三十三所観音巡礼の世界に携わらせていただくことになったという事で、日本遺産登録に向けた取り組みにも、今後微力ながらも協力していければと思っています。