京都府と滋賀県の県境にまたがる、標高848mの比叡山は、最澄がひらいた天台宗の総本山で、空海のひらいた真言宗の総本山である高野山と並ぶ日本仏教の聖地的存在です。
そんな比叡山延暦寺は法然、親鸞、栄西、道元、日蓮など、日本史を少しでもかじった方ならご存じの方も多い、日本仏教界のスーパースター達を輩出し続けてきたことでも知られており、日本仏教の母山とも呼ばれています。
・・・などと知ったかぶっている私ですが、実は生まれてこの方、一度も比叡山に訪れたことがなかったという事で・・・
青春18きっぷでぶらり一人旅
今日は朝からJRでのんびり一人旅。
ここ最近自らやる事ばかり増やしてしまい、もろもろ煮詰まっている感がある私。
ここらで一度気分転換をとばかりに、入手していた青春18きっぷを使って、遠方まで現実逃避の旅に出る事にしました。
そして最寄り駅の四日市富田浜駅より亀山駅→柘植駅→山科駅でと、3度の乗り換えの末たどり着いたのは、滋賀県にあるJR比叡山坂本駅。
いつものごとくの無計画っぷりで、今日は自宅を出る直前まで目的地を決めていたのですが、ここ最近お寺の事をいろいろ勉強している私、お寺の事を語りたいなら比叡山延暦寺に一度も言った事がないのはマズい。
・・・といった謎の思いつきにより、比叡山までJRで行けるかをスマホで確認したところ、比叡山坂本駅から行ける事が判明したたという事で、目的地を比叡山延暦寺に定める事にしました。
JR坂本比叡山駅から比叡山延暦寺を目指して
そんなわけで電車旅で約3時間かけて到着した、JR比叡山坂本駅を降りるとこんな看板が。
比叡山や日吉大社の門前町として栄えた坂本の街並みは見どころ満載で、のんびり歩いているだけでもワクワクするものがありました。
そして1㎞ちょっと歩いてたどり着いたのは、全国に約3800社ある日吉・日枝・山王神社の総本山で、比叡山延暦寺とともに多くの信者を集めてきた日吉大社。
この日吉大社から本来であれば、ケーブルカーで山上まで行って、比叡山延暦寺まで行く方が多いらしいのですが、今回はトレーニングも少し兼ねてという事で、登山道を行く事に。
スマホで調べた情報によると、その登山道は日吉大社の鳥居をくぐってすぐに、左の方を見ると長く続く石段があり、この石段の先に比叡山の登り口があるらしいという事で、情報どおりに思った以上に長く続く石段を登りすすめていく事となりました。
比叡山は傾斜はきついけど登りやすい山
そして石段を上りきって、さらに前に進んでいくと、なんとなく山道っぽいところに入っていく道があったため、多分これが比叡山の登り口であろうとばかりに、山道に入っていく事にしましたのですが、山に入って早々にこんな物騒な看板が・・・
まあ熊野出没情報は早朝と夕方に多いから、多分大丈夫であろうという、いつものごとくのお気楽さでそのまま登っていく事にしました。
そんなわけで多分比叡山を登っているのであろうというレベルで登りはじめた山道ですが、傾斜こそきついものの、山道はかなり整備されていて、登山初心者の方にも比較的おすすめしやすい登山道であるように思いました。
ただいつまで経っても看板らしい看板が見当たらず、本当に比叡山を登っているのか不安になり、思わず途中で偶然出会った登山者の方に「今私は比叡山を登っているんですよね?」などといったとんちんかんな質問をする有様。
結果、無事比叡山を登っていることが判明すると同時に、雨の日の後だとヒルやマダニが結構出るけど、熊はここ最近発見されていないなどなど、いろいろな比叡山登山情報を入手することができました。
今日は山道であってもとんでもなく暑く、汗はありえないほどに噴出し、さらに坂道の傾斜はずっときついままと、予想外にきつかったものの、ほとんど休むことなくひたすら比叡山延暦寺を目指しました。
なんとか比叡山延暦寺の境内入り口らしきところへ
そして山道から舗装路に変わり、比叡山延暦寺まであと少し・・・のはずだったのですが、その後むしろ坂道の傾斜はきつくなり、息も絶え絶えになりながら前に進みました。
そしてそんなきつい坂道を上り終えると、ようやくお寺の境内らしきところに到着する事ができました。
距離はちゃんと測っていなかったのでよくわからないのですが、登山道入り口から約1時間ほどかけてなんとか到着した比叡山延暦寺。
ただ昨日の伊坂ダム⇔山村ダム練習の疲れが予想外に残っており、入口にたどり着いた段階で脚どりはかなり重く。
・・・とは言っても、境内までたどり着いたのだか、もう大丈夫だろうと思っていたのですが、この後私自身の予想をはるかに上回る比叡山延暦寺のスケールを目の当たりにすることとなりました。
そんなわけでこの続きは、次の記事に書きたいと思います。