比叡山延暦寺→近江神宮と滋賀県琵琶湖西部の魅力を満喫ウォーク

飛鳥時代の大化の改新のあった後、天智天皇が都に選んだのは、当時の都があった奈良でもなければ、京都でもなく、滋賀県近江の大津京でした。

京都や奈良に比べるとどうしてもマイナーなイメージがある滋賀県ですが、考えてみれば、かなり昔とはいえ日本の首都であった地もあり、さらに日本仏教でも屈指の位置づけにある比叡山延暦寺もあり、また他にも日吉大社や三井寺など、寺社仏閣好きなら外すことのできないスポットも数多い滋賀県西部。

さらに滋賀県の象徴とも言える琵琶湖も拝めるとなれば、歩いていて楽しくないわけがないわけなのですが・・・

山全体が境内の比叡山延暦寺

JR坂本比叡山駅から歩きはじめ、比叡山登山の末、たどりついた比叡山延暦寺ですが、実は比叡山延暦寺は標高848mの広大な比叡山全域を境内とするお寺で、大きく「東塔エリア」、「西塔エリア」、そして「横川エリア」と大きく3つに分かれます。

本来ならここから走って全部を巡ってみようという話になるところなのですが、猛暑の登山ですでにバテバテ状態だった私。

とりあえずまずは登山道を抜けて、最初にたどり着いた東塔エリアを巡ってみようという事で、まず向かった先は東塔の代表的な建造物として知られ、国宝にも指定されている根本中堂(こんぽんちゅうどう)。

国宝にも指定されているという事で、どんなに厳かな外観の建物かと思いながら向かっていくと、目の前に見えてきたのは、不謹慎な言い方とは思いますが、かなり巨大なプレハブ小屋みたいな外観の建物。

あれ?・・・と思いながら近づいてみると、どうやら根本中堂は平成28年から10年かけての大改修中らしく、中での参拝自体はできるものの、外観はその工事個所全般を覆う感じになっているようです。

そして中は、撮影禁止のため写真等は撮影できなかったのですが、さすが日本仏教の聖地にあっても代表的な建物というだけの事はあり、一度このような厳かな空間で修行してみたい・・・という気持ちにすらなりました。

その後は東塔エリアにある堂を巡って歩いたのですが、建造物はいずれもスケールの大きなものばかり。

さらに境内の道中には、比叡山延暦寺に関する豆知識的な情報看板が、要所要所にちりばめられており、勉強方々一つ一つをしっかり読み込みながら歩いていたら、結構な時間が経過していました。

延暦寺下山は楽させていただいたものの・・・

そんな比叡山延暦寺の東棟エリア、広大な敷地内にある事に加え、石段や坂道を上る事も多く、エリア内を歩いているだけでも結構な歩数を踏んでおり、脚もだいぶヘタってしまっていました。

そして時間もかなり費やしてしまい、夕方が近づくほど熊との遭遇率も上がるのでは・・・という言い訳以外何物でもない理由により、下山は歩いていくのをあきらめ、優雅にケーブルカー(片道870円)を利用する事に。

このケーブルカーは坂本ケーブルと言い、全長2,025mの日本一長いケーブルカーであるそうで、車内からの琵琶湖の眺望はなかなかのものでした。

そんなケーブルカーで比叡山のふもとまで到着したのですが、いざ到着すると、やはりトレーニングの一環として考えるなら、山道を下った方が良かったのでは?・・・という後悔の念が。

そしてその後悔を打ち消すべく、思いついたのが、ここから5㎞ほどの距離にある近江神宮まで歩いていこうというもの。

そんなわけで比叡山のふもとから、近江神宮に向かって歩き始めたのですが、その道中には坂の上から見下ろせる琵琶湖のパノラマをさらに満喫できたり。

また途中からは京阪石山阪本線沿いを歩いていく中で、大津市の高層ビルの立ち並ぶ街並みを遠くから眺められたりと、景観のいい中を歩き進めていく事が出来ました。

ただ木陰らしい木陰は全くなく、また比叡山山上に比べて格段に暑い中を歩いていたという事で、走ろうという気はまったくもって起こらず、ひたすら日差しに耐えながらのウォーキングとなりました。

炎天下とはいえスタミナ不足は顕著と痛感

そんな炎天下の中のウォーキングを経て、ようやくたどり着いた近江神宮。

この近江神宮に祀られているのは、大化の改新で有名な中大兄皇子→天智天皇が祀られる神社で、境内もなかなかに広く。

さらに本殿にたどり着くためには、石段を登っていく必要があってと、昨日1日だけでかなりの段数の石段を登り進めていく事となりました。

そしてようやく本殿にたどり着き、参拝させていただく事ができました。

その後は、JR大津京駅まで1㎞近くを歩いて、JR坂本比叡山駅→比叡山延暦寺→近江神宮→JR大津京駅ウォークを終了。

かなり暑い中だったとはいえ、15㎞にも満たない距離を歩いて程度で、脚はガタガタ、そして体力的にもかなりハードと、スタミナの衰えを改めて痛感。

そんなわけで現実逃避は昨日1日限りにして、今日よりしっかり現実の世界に戻っていきたいものです。

 

 

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