熊野古道が「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されたのは2004年のこと。
そして今年は2024年という事で、世界遺産登録20周年にあたるらしく、三重県で唯一世界遺産登録されている熊野古道・伊勢路を盛り上げるべく、いろいろなイベントが予定されているそうです。
そんなタイミングに、いつものごとくの偶然が重なった私はと言いますと・・・
4年半ぶりに馬越峠越えへ
今日はある仕事のため、四日市から3時間半ほどかけて、紀北町の道の駅・海山へ。
その目的はある仕事の関係での、熊野古道・馬越峠(まごせとうげ)下見のためでした。
過去に2度歩いている馬越峠ですが、前回歩いたのは2019年の夏ごろとかなり久しぶりとなる馬越峠越え。
そんなわけで道の駅・海山に到着すると同時に、早速800mほど走ったところにある馬越峠の北入口となる紀北側・登り口より、馬越峠越えをスタートしました。
伊勢神宮から熊野三山までの聖地をつなぐ熊野古道・伊勢路において、屈指の人気を誇るのが馬越峠。
その人気の理由として真っ先に挙げられるのが、熊野古道の中でも屈指の美しさと言われる石畳の良好な保存状態にあります。
その石畳の美しさは馬越峠の南入口にあたる尾鷲側より、紀北町側の方が際立っていたという記憶が何となくあったのですが、実際紀北町側から登りはじめると、その石畳の見事さは想像以上のものが。
そんな石畳の見事さと、予想外の坂道のきつさに、テンションはどんどん上がっていって、次々とすれ違う馬越峠越えの方々との挨拶も楽しみながら、ひたすら馬越峠を登っていく事となりました。
そして今日はかなり細かなところまでチェックしながら、慎重に歩を進め、1時間ほどかけてようやく標高332mにある馬越峠に到着。
この場所はさらなる絶景がみられると評判の天狗倉山(てんぐらやま)や便石山(びんじやま)への分岐点ともなっているのですが、時間の関係で今回は断念し、ここから尾鷲側登り口に向かって下っていく事となりました。
自分にとって峠越えできついのは登りではなく・・・
結構なレベルでの高所恐怖症の私にとって、峠越えで厳しいのは、登りではなく、明らかに下りの方だったりします・・・
そんなわけで下りはじめると、早々にきつい傾斜の下り坂が続き、ここまで上がっていたはずのテンションは一気に下がりつつありましたが、馬越峠は比較的歩きやすい坂道が続くこともあり、スムーズに下っていく事ができました。
ただ今日は晴れていて問題なかったものの、馬越峠の石畳は、雨が降るとかなり滑りやすくなるため、その事を考えるとこの先の仕事、ゾッとするところではあります・・・
そんな話はともかく、馬越峠は尾鷲市に入ってからも、要所要所できれいな景色が待っていてくれて、歩いていても本当に楽しく。
そして馬越峠の南入口となる尾鷲側登り口にあたる馬越公園に到着し、久しぶりの馬越峠越え、そしてある仕事の下見は終了することとなりました。
馬越峠越えの後は尾鷲市街地ランを満喫
馬越峠を越えた後は、尾鷲市街地の街並みを走って散策。
古き良き日本の風情を残す尾鷲の市街地が、実は私かなりお気に入りで、いつか永住したいという願望すらあったりするほどです。
そんなわけで今日は4年ぶりに馬越峠を歩いたわけですが、2月はある仕事のため、結構な頻度で、この馬越峠を歩くことになっています。
今回の仕事、実は私がランシスを立ち上げてからずっとやりたかった仕事だったこともあり、少しでもお客様に喜んでいただけるよう、今後さらに馬越峠、しいては熊野古道のすべてについてより詳しく知っていく必要があると思っています。
そして明日はそんな仕事の初日という事で、今日はもう少し馬越峠について詳しく調べたうえで、明日に備えていきたいものです!