自分にこれといった権力・権威があるわけでもないのに、他の方々の威光を背景に権勢をふるう者のたとえとして「虎の威を借りる狐」という言葉があります。
この「虎の威を借る狐」という言葉、決していい意味で言われる言葉ではないことは間違いないのですが、今の私、自らの事、そして合同会社ランシスの事を説明する際に、この言葉を頻繁に使うようになりました。
その理由はと言いますと・・・
人脈だけは着実に広がってきていますが・・・
先週はじめ、あるプロジェクトのため鈴鹿医療大学さんに打ち合わせに行っていました。
お会いした方々、そして同席いただいた方々の中には、本来私ごときがお話できるような立場にないような、かなり地位の高い方もいらっしゃいました。
ここ最近の私、どういうわけかこうした地位の高い方や、あらゆる分野でかなり大きな実績を持たれる方とつながる機会がかなり多く、たまに「なんで自分はこんなすごい方と普通に話しているのか?」と不思議に思うことすらあります。
一方私はといえば、これといった権威があるわけでもなく、また人様に胸を張って言えるような資格や肩書、実績などもなく。
ただでさえ自分自身を卑下しがちな私なのですが、こうしたすごい方々と話をしていると、ますます自分自身がみじめになってきたりします。
いつまでたっても肩書ができない・・・
昔なら年代別マラソンランキングで、同じ年齢の三重県ランナーの中で一番になったなどと、マラソンでなら、多少なりとも胸を張って言える実績もありました。
ただ今の私はマラソンもサブスリーすらかなり遠い目標になってきて、もはやかつての栄光(?)も、言えば言うほどかえって自分に情けなくなるような状況にあります。
ただ仮にこれからマラソンについては、まじめに練習すればそれなりにかつての走力を取り戻せるような気もしているのですが、40代も半ばを過ぎると、ただマラソンが速いだけの人というだけでは大した肩書になるわけなどありません。
合同会社ランシスを設立してからも・・・というよりそれ以前からも、ずっと同じ課題を抱えながらも、なかなか打開策を見いだせない私。
今のままでは、地域のすごい方々とのつながりしか胸を張って言えることがない、まさに「虎の威を借る狐」状態となってしまっています。
中小企業診断士資格取得に向けて
そんな私ですが、実は今年の初めごろから国家資格でもある「中小企業診断士」の資格取得に向けて勉強を進めています。
中小企業診断士には専門業務のようなものがなく、どちらかと言えば「食べていけない資格」といった話をよく聞く資格でもあります。
ただ同様によく聞くのが、人脈が広いと、それなりに食べていける資格という話もよく聞き、この点については私には結構なアドバンテージがある気もしています。
もともと会社経営に興味があり、結構な量のビジネス書を読み込んできている私。
そして今合同会社ランシスとして11月以降に展開しようとしているどの事業とも、中小企業診断士の資格はかなり相性がいい資格だと思っています。
そして中小企業診断士はどの科目についても浅く広く知識が求められる資格で、悪い言い方をすれば中途半端な専門知識の数々を総合力でカバーする的な、どこか私と相通ずるところがある資格。
中小企業診断士は1次試験で17~42%、2次試験で18~19%の合格率と、決して簡単な資格ではありませんが、今の私の「虎の威を借るキツネ」状態から脱却するためには、今の私にはこの資格取得以外に現状では見えてこない。
・・・ということでかつての走力を取り戻すというだけでなく、なんとか来年8月からはじまる中小企業診断士試験に合格して、「サブスリー経営コンサルタント(?)」の肩書を自分のものにしたいものです。