シーズン初戦の土山マラソンは考えうる限り最悪とも言える大惨敗に

あいの土山マラソンは、奈良マラソンと並んでとにかくアップダウンのきつい難コースとして知られています。

ただでさえきつい土山マラソン、それなりの準備をしていても苦戦するランナーが多い中、たいした準備もせず、ある意味大惨敗する事が約束される中、レース当日を迎える事となった私。

そしてそのレース結果は、考えうる限り最悪の結果となって、大会を終える事となりました。

前半で貯金を作る作戦だったのですが・・・

スタート前から仮設トイレにスマホを置き忘れて探し回ったりとバタつき、会場に到着してから落ち着く間もなくスタートした土山マラソン。

走力の衰え、そして練習不足は明らかという事で、当初描いていたレースプランは、3時間半を切る事を目標に、無駄なスタミナのロスをなくすべく、キロ5分ペースをひたすら維持して走るというものでした。

ただスタート直後から日差しがかなりきつく、私にとって何より苦手な暑さの中でのレースになるのは明白、さらに言えば時間が経てばたつほど暑くなるという想定のもと、前半に少しでも貯金を作っておこうと少し速めのペースでレース前半を入る事にしました。

・・・がそれなりにペースを上げているつもりでも、暑さのせいか、アップダウンが続いたせいか、今の私ではキロ4分40秒前後まで上げるのがやっとという状況。

しかもスタート渋滞のため、スタート直後思うようにペースを上げられなかった事もあり、5㎞を通過したところで25分ジャスト、そして10㎞を通過したところで49分30秒前後と思うように貯金を作れていませんでした。

それでも呼吸に乱れはほとんどなく、15㎞地点付近まで来ていたのですが、急に熱が身体にこもるのを感じはじめ、今年の夏場の練習で結構な頻度で悩まされた、熱がこもり頭の中が真っ白になるオーバーヒートの予兆が。

そしてレース前半最大の山場となる18㎞過ぎからの劇坂に至り、まさしく頭の中が真っ白になりかけ、坂を上りきる少し手前で、立ち止まらざるを得ない状況に。

その後何とか持ち直し、しばらく走り進めていくと、かなりきつい向かい風が吹く状況になり、「かえって身体にこもった熱を冷ましてくれるのでは?」と期待しながら、21㎞過ぎの中間点を1時間44分39秒とギリギリ3時間半切りペースで通過しました。

21㎞過ぎからまさかの意識不明に・・・

・・・と中間点を過ぎたあたりまでは記憶があるのですが、その後の記憶が全くなく、完全に意識が飛んでしまっていました。

理由はいまだによくわからないのですが、おそらく熱中症か脱水症状と思われる中、なんだかんだで前に走り進めていたようでした。

そして我に返ったのは、30㎞地点も目前に迫ったころ、太ももに激痛が走った時の事。

かなり強烈に足を攣ってしまったようで、そのあまりの衝撃に意識を取り戻したところ、目前に30㎞地点が見えてきました。

「あれ?なんで自分は今こんなところを走っているんだ?」・・・という疑問とともに、脚攣りの激痛以前に、身体に全く力が入らない状況になってしまっている事が判明。

「これ?この状況で、ここからどうやってあと12㎞ちょっとも走るんだ?」・・・などと意識を取り戻して早々にパニック状態となりました。

そして30㎞地点を通過した際に、時計を見たところ、スタートして2時間50分と、やはりだいぶペースは落ちていたようでしたが、ここから少しでも状態が回復すれば、かろうじてサブ4は行けそうな状況ではありました。

ただ30㎞地点を通過してからは、全く身体に踏ん張りがきかなくなり、走ろうにも全く脚が上がらず、歩き進めていく事すらやっとという状態。

しかも少しでも踏ん張ろうとすると、すぐに脚攣りがぶり返して、その衝撃に悶えるという情けない状況を繰り返す、あと12㎞を残す中にあって絶望的な展開。

結局その後1㎞ほど歩いていたところ、31㎞地点過ぎにリタイア者用の回収バスが目に留まり、「今回はとにかくフルマラソン完走を」との誓いもむなしく、途中棄権を係員の方に申し出、ゼッケンを外して、今年の土山マラソンはDNFという大惨敗に終わる事となりました。

大惨敗の理由は暑さのせいでは絶対なく・・・

そんなわけで大惨敗に終わった土山マラソンですが、ここまでのフルマラソンをなめているとしか思えないここまでの取組を見れば、ごくごく当たり前の結果に終わっただけという事は間違いなく。

仮に意識が飛んでいなかったとしても、またそれほど暑くならなかったにせよ、レース前半からペースを上げきれずにいた今の私の走力では、3時間半切りすら無理であったと思われます。

さらに言えば、今日は気温こそ上がったものの、かなり涼しい風が吹いていて、それほど蒸し暑さは感じず、汗もいつもに比べればかいていなかったような気がしています。

実際、レース中の気温は、こんな感じだったようで、湿度はそれほど高くならなかったようでした。

つまり今回の大惨敗の理由は、天候のせいでもなんでもなく、自分の弱さが全部出てしまったというだけの話。

回収されたバスの中では、反省点ばかりが次々と頭の中に思い浮かんでくると同時に、途中棄権の判断は間違っていたのでは?・・・と思えるほど、バスで休んで早々に身体に力が入る状態になってと、あらためてすぐにあきらめがちな自分の一番悪い所が出たレースになってしまった事を痛感しました。

多分この今の自分の弱さは、走りだけでなく、仕事にも、プライベートにも間違いなく悪い方向に作用している事も痛感させられたという事で、まずは今の私の原点でもある走りの方から、しっかり立てなおしていこうと思っています。

 

 

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