パフォーマンスアップにつながる最強のガッツポーズをつくろう

「パブロフの犬」という有名な実験があります。

この実験でパブロフ博士は、毎日犬にベルを鳴らしてから、エサを与える事を繰り返していました。

すると犬はえさがなくても、ベルの音を聞くだけで、条件反射によりよだれをたらすようになったようです。

犬はベルの音を聞くと、条件反射でよだれが出るようになってしまったというわけですが、この条件反射の生理現象をうまく使えば、マラソンでもいい結果が出せるような気がしてきました。

過去最高に格好いいガッツポーズ

先日の別府大分マラソンでの話を引っ張るようでなんですが、見事なスパートで優勝を果たした三重県出身・西山雄介選手の走りに大きく触発されました。

西山雄介選手は伊賀白鳳高校時代に花の1区で区間賞獲得、駒澤大学時代は1年から4年まで大学三大駅伝にフル出場などの活躍後、精鋭ランナーがそろうトヨタ自動車に入社。

東京オリンピックに男子マラソン日本代表として出場した高校・大学時代の先輩・中村匠吾選手や、トヨタ自動車でのチームメート・服部勇馬選手など、トップレベルの選手から刺激を受け、高い意識をもって、質の高い練習を継続してきたことが、今回の別府大分マラソンでの快走につながったそうです。

そんな西山選手の40キロ過ぎのスパートには胸躍らされるものがありましたが、最も印象に残ったのは歴代最高クラスに格好良かったと言っても過言でないゴール時のガッツポーズでした。

ガッツポーズと言えば・・・

西山選手のガッツポーズを見たときに、私が個人的に最も読むべきメンタルトレーニング本だと思っている「No.1メンタルトレーニング」のあるガッツポーズに関する内容を、ふと思い出しました。

「No.1メンタルトレーニング」によると、ガッツポーズをするときは、拳をにぎりしめる事になり、その際には腕と手の筋肉に思いっきり力が入ります。

すると筋肉の動きと脳の動きが連動して、こぶしを握り締めるだけで、気持ちも引き締まり、自然と前向きな気持ちになり、闘志がわいてくるようです。

そして日常のトレーニングやレースの最中でも、拳を作って「自分はできる」「自分は勝てる」という暗示をかけ続けていくと、拳を作るだけで脳が自然と「自分はできる」「自分は勝てる」と、脳が自然と反応するようになるようです。

まるでパブロフの犬が、ベルの音を聞いただけで、唾液が出るように条件づけられたように、拳を握り締めるだけで、条件反射で自然と前向きな気持ちになれる。

これはここ最近練習していても、「どのタイミングで練習をやめようか・・・」などと、いつまで経ってもネガティブな気持ちしか芽生えてこない今の私が、是が非でも実践するべきことのような気がしてきました。

最強のガッツポーズをつくろう

いくら気持ちが引き締まるとはいえ、走っている最中ずっとこぶしを握り締めていては、身体全体に無駄な力が入って、スタミナをロスするだけだったりします。

そこで走っている最中に拳を握り締めるのは、呼吸がきつくなってきたりなどで「もうやめておこうかな・・・」といういつものネガティブな気持ちが芽生え始めた瞬間。

もしくはスピード練習で一番走るのをやめてしまいがちなレスト時(疾走時と疾走時の間のジョグの時)に限定して。

それだけでもスピード練習の途中で、早々に心折れてしまい練習をやめてしまう私の悪癖は、多少なりとも改善できるような気がしてきました。

あとはその拳をどう握りしめるかというどうでもいい話になってくるのですが、西山選手のゴール時のガッツポーズのように横に大きく伸ばしていては、周りを走っているランナーから「単なる勘違いランナー」もしくは「単なる邪魔な人」に思われる可能性大。

それはあまりにも恥ずかしという事で、いかに人に気づかれず、それでいて気持ちにスイッチをガツッと入れられるようなガッツポーズを作れるか?

そんなことを真剣に考えつつ、練習の中でいろいろガッツポーズを試していく事で、最高のガッツポーズを習得していこうと思っています!

 

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