北京冬期オリンピックが終わりました。
政治問題などで大会開始前から物議をかもした北京五輪でしたが、特に中盤から後半にかけては日本人選手の活躍には本当に目覚ましいものがあり、毎日感動させられっぱなしでした。
そして凡人には想像できないような努力を積み重ねてきたからこそ発せられるアスリートの方々の言葉の数々に、何度も目頭が熱くなりました。
そんなアスリートの金言の中で、今回私の心を最も打った言葉と言いますと・・・
まさに理想のチーム・ロコソラーレ
日本カーリング史上初の銀メダルを獲得した日本カーリング女子代表・ロコソラーレ。
うまくいっているときはもちろん、うまくいかなかったときであっても笑顔を絶やさず、前向きな言葉で選手同士で励ましあうロコソラーレの姿は、私にとってまさに理想のチームとして映っていました。
それぞれがそれぞれに個性を持つメンバーが、それぞれの持ち味を最大限に生かせるような雰囲気を、どれだけ緊迫した局面でも保ち続けることが出来るロコソラーレの戦いぶりには、本当に学ぶところが多くありました。
そんなロコソラーレのムードメーカーでサードの吉田知那美選手が、準決勝でスイスを破った後に放ったこの言葉は、とにかく何かと失敗の多い私にとって、何より心にしみる言葉となりました。
4位で準決勝に進んだ私たちの最大のアドバンテージは、予選でほかの3チームよりもたくさんのミスだったり、劣勢を経験できていることでした
他にもまだある吉田知那美選手の金言
ロコソラーレではスキップの藤澤五月選手がどうしても注目されがちですが、個人的には吉田知那美選手がインタビューや試合中に発する言葉には、本当にすごいパワーがあるといつも感心させらています。
そんな吉田選手の名言の数々を振り返ろうと、ネットで検索をしていると、こんな記事が見つかりました。
この21の言葉は、カーリングにおいてはもちろんの事、ランニングにも通ずる、本当に心にしみる言葉が多くあります。
子供からカーリングがどうやったらうまくなるか?という質問に対しては
練習に向かうとき、しているとき、何のためにやっているか忘れないようにすること
ややもすると頑張ること自体が目的になってしまいがちなランナー(私も含めて)が、常に心に刻み込んでおきたい言葉です。
そして尊敬するスウェーデン代表のスキップアンナ・ハッセルボリ選手に対しての賞賛の言葉としては
スポーツ選手の多くは勝敗や数字で、時には人格さえも評価されてしまう。それでもアンナたちは自分たちで自分たちを肯定できる。それはやってきたことに対する自信だし強さだと思います。そういう選手に私はなりたい
タイムという数字によって、時に自分自身の全てに対しても否定的になってしまいがちなランナーの方にとって、この言葉以上に心揺さぶられるものはないとすら思えるほどです。
地獄も味わったからこそ輝く言葉の数々
吉田知那美選手はかつて所属していたチームから戦力外通告を受けた事があったそうです。
その後は「氷の上に立っている姿を見られるのが恥ずかしい」と思い詰めるほどふさぎこんでいたそうですが、その後ロコソラーレに加入し、再起どころか、オリンピック2大会連続でのメダル獲得など輝かしい実績をあげてこられている事は、誰もが知るところです。
そんな天国も地獄も経験し、成功も失敗も全て自分の糧にできる前向きさを持つ吉田選手だからこそ、より一層輝く一言一言に、今後も目が離せそうもありません。
そんな吉田選手はこんな事も話していたそうです。
私はカーリングホールに育てられた。だからプレーすることでカーリングに恩返しができれば最高にうれしい
私も30代半ばからは、常にランニングに育てられてきたと思っています。
だから走る続けることでランニングに恩返していきたい。
そんなきれい事のような事を素直に口に出せてしまうほどに、本当に心洗われる北京冬季五輪オリンピックでのロコソラーレの大奮闘でした。