峠走としてもトレランとしてもポテンシャルの高い亀山市坂下地区を散策ラン

「箱根の山は天下の険」という歌もあったように、箱根駅伝でも最も厳しいとされる5区の山登りでおなじみ、旧東海道において最大の難所と言われたのが箱根峠。

その箱根に次ぐ難所と言われたのが三重県亀山市と滋賀県甲賀市をまたぐ鈴鹿峠で、その鈴鹿峠を目前にした宿場町であった坂下宿には、江戸時代には峠越えを控えた旅人などが多く集まり、東海道の宿場町の中でも指折りの賑わいだったとされています。

その坂下宿、土石流の影響で壊滅してしまったり、関西鉄道の開通などの影響で通行者が激減してしまったりで、現在は宿場町の名残をほとんど残していなかったりするのですが・・・

峠走のポテンシャル高い気がする坂下地区を散策ラン

今日は午前中に仕事を終えた後、午後から亀山市にある鈴鹿馬子唄会館へ。

その目的は亀山市坂下地区の散策ランを実施するためでした。

かつては宿場町としてにぎわったとされる坂下地区ですが、今は本陣の石碑が立つなど、わずかながらに宿場町としての名残を残すのみです。

そんな坂下地区、馬子唄会館を旧東海道に沿って、北に走り進めていくと、比較的ゆるい上り坂が長くひたすら続きます。

そして折り返し地点となるのが、鈴鹿峠にあり、伊勢神宮に向かう斎王が禊を行うなどかなり由緒ある神社である片山神社。

この片山神社、入口には立派な石垣もあってと、目立たない場所にあるにしては、なかなかのスケール感を感じたりするのですが、拝殿はなぜか・・・と思っていたところ、本殿は数十年前に火災で焼失してしまったそうです。

そんな片山神社で折り返し、1号線を下っていく事となるのですが、ここから長く続く下り坂はほどよい傾斜で、本当に気持ちよく走れ、箱根駅伝6区を走っているような気分になりつつ、気が付けばキロ4分を切るところまでペースアップして、坂道を駆け下っていく事となりました。

このあたりの坂道、今回は片山神社付近で折り返したのですが、まだまだ続く鈴鹿峠を越えて、土山マラソンでおなじみの滋賀県甲賀市土山までの道を走り進めていけば、さらに箱根駅伝5区・6区の気分も味わえる、かなりいい感じの峠越えコースになるのではとひそかに思っています。

トレランコースとしてのポテンシャルも高い坂下地区

そして坂道を下って、スタート地点となった鈴鹿馬子唄会館を通り過ぎて、さらに旧東海道沿いを南に下っていくと、こんな看板が見えてきます。

その看板を左に折れて、観音山歩道を走り進めていくと、心地よく走り歩ける林道、不整地が続きます。

この林道、きつすぎず緩すぎずのアップダウンが続き、走っても本当に気持ちよく走れていたのですが、写真の階段あたりから一気に傾斜がきつくなる事は分かっていたうえで、ヘタレランナーの私はこの階段手前で折り返し。

坂下地区には他にも東海自然歩道を中心に、本当に気持ちよく走り歩ける林道や不整地が続くらしく、探索を続ければかなり魅力あるトレラン・トレイルコースの発掘につながる気がしています。

そんな不整地を抜けた後は、さらに旧東海道沿いを走り進め、坂下宿を代表するとされる山である筆捨山の看板まで到着したところで、今度は北へ折り返し。

折り返し後は鈴鹿馬子唄会館まで続くゆるく長い坂道を走りきって、約12㎞の坂下地区散策ランを終了する事となりました。

今の私には絶好のロケーションが揃う坂下地区ですが・・・

せっかく坂下まで来たという事で、近隣の加太地区も走るつもりでいたのですが、下り坂でペースを上げすぎたからか、思いのほか脚にダメージが残っているのを感じたため、今日の亀山市散策ランは坂下地区のみで終了。

そんなわけで亀山市22地区散策ランは、残すところあと2地区となりました。

今日は昨日の関北部地区や白川地区のようなかなり傾斜のきつい坂道こそあまりなかったものの、上り坂にかなりの苦手意識を持つ私にとってちょうどいいくらいの、傾斜ゆるめの坂道を今日はひたすら走り進めていく事となったはずなのですが、やはり上り坂では息は上がりっぱなし・・・

ただここ数日に比べれば、心折れること少なく、これから本気で上り坂への苦手意識を克服するうえでは、絶好のロケーションであった気がしています。

ただネックとなるのは、亀山市でも滋賀県と接する地区という事で、自宅のある四日市からはかなり距離がある事、そしてあたたかくなってくるとヘビやヒルとの遭遇率がかなり高めであるという事。

・・・となるとヘビやヒルの心配がいらない、今のような寒い時期こそ走っておくべきという事で、また機会があればさらにガッツリ坂下地区を走り回ってみようと思っています。

 

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