フルマラソンはとにかくごまかしが効かないと言われます。
ごまかしが効かないものとして特にフォーカスされるのが練習量不足で、フルマラソンにおいて練習が詰めていないランナーは例外なく結果を出すことができません。
ただ今日出場した奈良マラソンでは、練習量だけでないところでも、ごまかしが効かないという事を実感させられる事となりました。
最初の5㎞だけはいい感じでしたが・・・
今日は朝4時に起床して、車にて奈良マラソン会場まで向かう事にしたのですが、驚くほど事前に送られてきたパンフレットを読んでいなかったことから、大会会場に到着してから完全に迷子状態に。
荷物置き場に迷い、トイレに迷い、スタートブロックがどこかで迷いと、無駄に時間を浪費してしまい、アップもへったくれもあったものでない状態でスタート地点へ。
そして午前9時に奈良マラソン・フルの部はスタートしました。
今回はAブロックに並べたことから、スムーズにスタートを切れ、スタートして1㎞、2㎞はキロ4分10秒、そして最初の5㎞のラップタイムは21分12秒とほぼ設定どおりのペースで通過。
ただ5㎞を過ぎてすぐくらいの段階で、一つアクシデントが起こっていました。
スタート前にでバタバタしていた関係で、シューズのひもをしっかり結んでおらず、仮結びレベルのかなりゆるい結び方になってしまっていた結果、靴の中で足が暴れてしまい、着地のたびに爪先の部分にかなり強烈な痛みが襲いはじめました。
今思えば早い段階で結びなおせばよかったのですが、無理に痛みに耐えながら走ってしまい、10㎞・15㎞と走り続けていく中で、痛みはどんどんきつくなってきて、メンタル的にやられてしまったからかどんどんペースダウン。
そしてスタート時にトイレにも行けてなかったことから、15㎞地点過ぎあたりでトイレに立ち寄ることになり、ここでまたしてもタイムロス。
この段階でシューズのひもを結びなおせばよかったのですが、思わぬロスに慌ててしまい、すぐに走り始めてしまい、結局ハーフ地点を1時間36分ちょっとで通過した段階で、あまりの爪先の激痛に耐え切れず、ようやくここで靴ひもを結びなおすこととなりました。
レース後半もグダグダ状態に・・・
シューズのひもを結びなおしても、結局指先の激痛はたいして緩和されず。
・・・とは言っても前半のタイムロスを取り戻そうとペースを上げようとはしてみたものの、ハーフ地点を過ぎてからは全くと言っていいほど身体に力が入らなくなり、ペースを上げることができず。
キロ5分前後のペースで走る事すらやっとという状況で30㎞を通過し、この段階に至ってようやくアクシデント云々を言う前に、自分自身の実力不足を嫌というほど痛感させられる事となりました。
加えて奈良マラソンは予想以上にアップダウンがきつく、レース前半は爪先の激痛でたいして気にならなかった上り坂が、後半はそのきついアップダウンがボディーブローのように効いてきて、ペースは落ちていく一方に・・・
せめてもの救いは、2か月ほどそれなりに距離は踏めていたおかげか、脚だけは元気だったため、大失速という事には至らなかったものの、最後の最後までペースは上がってくれませんでした。
40km地点付近まで来ても、呼吸はかなり余裕あり、そして脚も元気。
ただ前半爪先の激痛に耐えるため上半身に無駄な力が入っていたからか、上半身が思うように動かず、身体全体に力が全く入らない状態のまま、なんとかゴール地点に到着。
タイムは3時間21分6秒と、昨年の富山マラソンの3時間22分46秒に次ぐ、私自身のセカンドワースト記録に・・・
最低でも3時間一桁とひそかに意気込んで臨んだ奈良マラソンでしたが、またしてもふがいない走りに終始した奈良マラソンとなってしまいました。
もはや反省しかなかった奈良マラソン
いつもならレース当日は、かなりの余裕をもって会場に入って準備をする私ですが、今回はなかなかモチベーションが上がらなかった事から、レース会場入りから何から何までのんびりしすぎてしまい、そのことがレース前半の思わぬタイムロスにつながってしまいました。
そして練習についても、そもそもの練習量がサブスリーを狙うにはあまりにも不足していたこと、そして練習の質の面でも正直かなり自分に甘い内容としてしまってと、ゴール後は爪先に相変わらずの激痛が走る中、駐車場までひたすら反省させられることとなりました。
そして反省した後はフルマラソン後の恒例としているご当地ラーメンを食べるべく、奈良と言えばの彩華ラーメンでせめてもの気晴らし。
彩華ラーメンを食べながら、あらためて考えたことは、「今までのようなゆるい事ばかりやっていては、サブスリーなど今後一生達成できない」という事。
あらためてフルマラソンの厳しさを思い知らされた今回の奈良マラソン。
今度こそは二度と同じ失敗は繰り返さないことのないよう、明日はもう一度自分の失敗レースにしっかり向き合っていこうと思っています。
最後に今回も大変なご時世の中、万全の準備でランナーを迎えていただいた奈良マラソンスタッフの皆様、そして地元の皆さんの本当にあたたかい声援には心より感謝して、奈良の地を出立する事ができました。
本当にありがとうございました。