ウォーキングのインストラクターとして熊野古道伊勢路の三浦峠に初挑戦

伊勢から熊野三山までを目指す熊野古道の伊勢路には、数多くの峠があり、その峠のいくつかが世界遺産に登録されています。

そんな世界遺産登録されている峠の中で、メジャーどころとしてよく知られているのは、紀北町と尾鷲市をまたぎ、石畳が熊野古道の中でも屈指のレベルできれいな馬越峠。

そして石畳がきれいなうえ、峠の上からの七里御浜の景観が抜群の熊野市の松本峠などが挙げられます。

他にもお勧めの峠はあるであろうとばかりに、にわか熊野古道通を目指す私、いろいろガイドマップや本などで熊野古道伊勢路について研究していたはずなのですが、今日はここまで全くノーマークだった峠に挑戦させていただく事となりました。

今年何度目かの紀北町へ

今日は朝から、今年何度目かと思い出せなくなってきたレベルで訪れている気がする、三重県南部の紀北町の道の駅 紀伊長島マンボウへ。

その目的はカッコーパルックさん企画の熊野古道ウォーク企画第三弾「三浦峠ウォーク」にインストラクターとして参加するためでした。

今年は2月に4回ほど紀北町と熊野市をまたぐ熊野古道伊勢路屈指の人気峠である馬越峠、そして7月には伊勢から熊野の入り口にあたる荷坂峠ウォークにインストラクターとして参加させていただきました。

そして今回歩いたのは紀北町にある三浦峠。

大変恥ずかしい話ですが、最初「三浦峠」と聞いた際、頭の中で「その峠ってどこ?」と思ってしまったという話もあるのですが、この三浦峠はJR紀伊長島駅と三野瀬駅の中間あたりに位置する峠で、世界遺産に登録されている峠の一つでもあります。

ただ正直カッコーパルックさんから今回の話をいただかない限り、名前も知らなかったであろう三浦峠、一度くらいは下見にと思ってはいました。

ただ今年の熊野古道伊勢路はそこらじゅうでクマ目撃情報が出ており、地元の方も一人では絶対に行かない方がいいとご助言をいただいいていたという事で、ネットや書籍、観光パンフレット等で念入りに事前リサーチを行ったうえ、本番に臨むこととなりました。

三浦峠は予想をはるかに上回る…

そんなわけで初挑戦となった三浦峠。

スタートして早々に、急な坂道となったのですが、事前に地元の熊野古道の語り部さんにうかがった話だと、今回のコースできついのは最初の400mくらいだけとの事。

そして実際に上ってみると、参加者の方と楽しく会話しながら歩き進め、もうそろそろ坂道もきつくなってくるころだろうから、そろそろ気を引き締めようと思って歩いていたら、もう坂道を上り終えていた。

・・・といったくらいにあっという間に頂上に到達し、その後はかなりゆるめの下り基調でひたすらフラットな林道を歩き進めていく事となりました。

結局その後も、全くきつい個所はなく、道に迷う心配も全くなく、ひたすらゆるい下り坂を歩き進めていき、峠をスタートしてちょうど2㎞程のところで三浦峠最大の見どころと言われる総ヒノキ造りの熊ヶ谷橋に到着。

この橋は2005年に総工費2200万円をかけて、日本古来の工法で再建した橋であるそうです。

そして峠を越えた後も、ひたすら下り基調で歩き進め、コース最後の見どころとなったのが、どことなくレトロな雰囲気が漂う道瀬(どうぜ)歩道トンネル。

トンネルの中はレンガ造りの部分と素掘り部分があり景観もよかったうえ、涼しい風も吹いてくれていてと、歩き終わりに向けたクールダウンにもいい感じに歩き進めていく事ができました。

そして最後は、島々の浮かぶ抜群の景観の海を眺めながらのゴールの、約3.5㎞ウォークとなりました。

三浦峠は熊野古道初心者というより運動初心者の方にこそオススメ

そんなわけで今回初挑戦となった三浦峠ですが、間違いなく初心者向けの峠で、熊野古道の語り部さんに伺った話でも、この峠より楽な峠はなかなかないとの事でした。

私自身の感想も、熊野古道初心者の方にはもちろん、運動初心者の方にもお勧めしやすい峠であるように感じました。(熊出没のリスクを差し引けばの話ですが・・・)

また語り部さんからうかがった話によると、三浦峠を案内される際は、紀伊長島駅からスタートして、三浦峠の北側に位置する一石峠、そして平方峠という峠とセットにされることが多いとの事です。

ただ今回はカッコーパルックさんの方針で、暑い中でのウォークという事もあり、初心者の方でも歩きやすいようにとの事で、今回のコースが決まったとの事でした。

実際今日は心配していた雨こそ降られなかったものの、9月中旬にしてはかなり蒸し暑く、歩き終えた後は座り込む参加者も多くいらっしゃった事を考えると、最善とも言えるコース設定だった事は間違いない所でした。

そして私自身、一人では絶対に挑戦しようと思わなかったであろう三浦峠越えという貴重な経験もできたという事で、今回は越える事のなかった一石峠、平方峠も含め、今後さらなる熊野古道の峠越えに挑戦していきたいものです。

 

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