伊勢市の朝熊山(標高555m)の山頂近くにある金剛證寺(こんごうしょうじ)は、伊勢神宮の鬼門を守る寺として有名で、神宮の奥之院とも言われ「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と言われるほど、昔伊勢神宮に参拝する人々は、金剛證寺に参詣するのが定番だったようです。
三重県内では津市の高田本山・専修寺(せんじゅじ)と並び称されるほどの名刹で、南伊勢屈指のお寺とまで言われた金剛證寺。
ただ私自身は、いまだかつて一度も参詣したことがなかったという事で・・・
いつかやろうと思っていた朝熊山登山に挑戦
今日は早朝より明和町で仕事だったのですが、思いのほか早く終わったため、いつもんもごとくの思いつきで、伊勢市の朝熊山(あさまやま)登山口へ。
その目的はここ最近で一番気になっていた金剛證寺に参詣に行くため。
諸々の理由よりずっと行きたいとは思っていたのですが、金剛證寺は朝熊山の山頂付近にあるということで、せっかく行くなら、走るか歩くかして登って参詣してみたい。
・・・というどうでもいい理由により、後回しになっていた感のある金剛證寺への参詣。
私自身、土曜の伊坂ダム練習で内転筋をまた痛めてしまったのですが、歩きならそれほど問題ないという事で、今回は歩いて朝熊山を登って金剛證寺を目指すことにしました。
歩いても結構きつい朝熊山登山
周囲の方から登山初心者向けと聞いていた朝熊山ですが、言っても550m近い標高、距離にして4㎞近い距離を登っていく事となるため、歩いて登ってもそれなりに結構きつく。
ただ登山道は本当にしっかり整備していただいていて、高所恐怖症が悪化している感のある私でも、まったくビビることなくスイスイ登っていく事ができました。
途中には「町石(ちょういし」」と呼ばれる目印があり、4町・5町と見つけるたびに、おそらく10町くらいまであるのであろうと、適当な考えのもと登って行きました。
ただ10町を過ぎても、11町・12町と全く終わる気配はなく。
跡で調べたところ町石どうしの距離は約109mらしかったのですが、きつい上り坂を登っていく道中という事で、1町1町の距離が異常に長く感じました。
そしてようやく22町の目印を越えたところで登山道は終わったのですが、少し進んでいった先には目的地の金剛證寺まであと1.2kmの距離表示が。
走っていくならそれほど長く感じない1.2㎞の距離ですが、歩いていくにはかなり時間も長く。
走っていこうとも思ったものの、やはり内転筋が強く痛んだため、歩いて行ったのですが、その後もアップダウンが結構あったこともあり、残り1.2㎞がかなり長く感じました。
金剛證寺は想像以上に壮大なスケール
そんな予想外に苦戦を強いられた朝熊山登山ですが、目的地である金剛證寺に到着すると、予想以上の壮大なスケールにテンションは上がりっぱなし!
本堂も壮観。
山門の仁王門も壮観。
庭園も壮観。
さらに本堂などに参詣して、最後に訪れるべきとうわさで聞いていた奥の院に向かう道中の卒塔婆(そとうば)は圧巻のボリューム。
「よくこんな高い山に、このような壮大なお寺ができたよな・・・」と思わずにいられない壮大なスケールを目の当たりにし、思い付きとはいえ、きつい登山をしてまでこの地に訪れてよかったと心より思えました。
そんな金剛證寺に参詣でき、帰りは意気揚々と山道を下って行く道中、朝熊山に登るならもう2か所ほど行きたいところがあったことを思い出したのですが、すでに時遅しと今回はあきらめる事に。
ちなみに朝熊山への登山口は、伊勢市側だけでなく、鳥羽市側から上るルートもあるという事で、次回朝熊山に訪れる際は、ぜひ鳥羽市側からチャレンジしてみたいものです!