本気になったらまず読むべきは「リディアードのランニング・バイブル」

ランニング専門書の原点と言えば・・・

5月の洞爺湖マラソンに向け本気で記録を狙うべく、究極の市民マラソンメニューを作る・・・そんなことを先日このブログにて書きました。

ただここ最近は様々なランニング理論が出てきていて、多くの本を読めば読むほど、どの理論が正解で、どの理論が間違っているのか、いまいちよく分からなくなってしまったりします。

そんなランニング理論の迷子に陥ってしまいそうになってしまいそうな時こそ、原点に立ち返る事が大切。

そんな原点に立ち返る際に、まず私が頼るべき理論はと言いますと・・・

原点に立ち返るならこの一冊

昨日よりランニング専門書の名著中の名著と言われる「リディアードのランニング・バイブル」を読み始めました。

この本の著者で、史上最高の陸上競技コーチの1人として賞賛されているニュージーランド出身のアーサー・リディアード氏は2004年に亡くなられています。

そしてこの本の原著「Running with lydiard」が世に出されたのは1883年と、今から40年ほど前と、もはや古典の域に達しているとも言えます。

ただその内容は全く色あせておらず、今もこの本を開くたびに、いつも新たな発見があります。

そして今回もまだ第1章を読み終えたばかりの段階で、本当に多くの気づきがありました。

リディアード理論のおすすめポイント?

私がこの本の最も気に入っているのは、いい意味で適当(?)な部分が多いところ。

この本には他のランニング書籍には結構な頻度で出てくる「キロ何分で走る」・・・などといった記述はほとんどありません。

一方でこの本ではトレーニング時に、自分の「感覚」をかなり重視すべき事が書かれています。

そのため普段から走るペースを数値でしっかり把握しながら走る方には、少し物足りない・・・というよりあまり参考にならない本かもしれません。

逆に私のように好不調が激しく、その日によってキツく感じるペースに大きなムラのある私にとっては、この感覚重視の方針がかなりフィットする気がしています。

そしてこのリディアード氏は「時計からの解放」という事をよく言っていたそうです。

「時計に縛られる事自体がランニングを嫌になるきっかけを作りかねない」と常日頃より思っている私にとって、この言葉はかなり共感できるところであります。

名だたる名監督が信奉したまさにランニングバイブル

あの高橋尚子さんや有森裕子さんなどのオリンピックメダリストを育てた故小出義雄監督は、このリディアードのランニング・バイブルを「1日1回は開くようにしていた」と言っていたそうです。

そして三重県が誇るマラソンランナー瀬古利彦さんはこのリディアードのランニング・バイブルを「この本はすべてのランナー、コーチにとってバイブルそのものです」と薦めています。

そして今年の箱根駅伝で圧倒的な強さを見せた青山学院大学の原晋監督も、最も推薦できるランニング書籍としてこのリディアードのランニング・バイブルを挙げていらっしゃいました。

そんな名だたる指導者より圧倒的な信頼を得ている、まさにランニングのバイブルと言って全く大袈裟でないリディアードのランニング・バイブル。

究極の市民マラソンメニューを作り上げていくうえで、絶対に必要不可欠な存在と思っています。

そんなわけで洞爺湖マラソンに向けて、本格的なトレーニングを開始するまでに、まずはこの本をじっくり読み込んでおこうと思っています!!

今回の記事で紹介した書籍


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