口熊野マラソンのレース結果はダメでも熊野詣でツアーはちゃっかり堪能

三重県の誇る二大聖地と言えば・・・

伊勢へ七度、熊野へ三度という言葉があるそうですが、伊勢と熊野は三重県の誇る二大聖地。

・・・とは言っても、熊野は三重県南部だけでなく和歌山県南部からなる地域で、熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)を中心とする熊野信仰の中心地として知られています。

熊野三山はいずれも和歌山県にあるため、熊野と言えばどうしても和歌山県が中心となってしまい、三重県は脇役的な存在となってしまいがちですが・・・

熊野の聖地巡り・和歌山編

今回も不甲斐ない走りに終わってしまった紀州口熊野マラソンですが、今回の和歌山遠征の一番の目的はと言えば熊野詣で。

・・・という事で、レース前日には熊野三山の一つ・熊野速玉大社にて参拝。

そしてその後は熊野速玉大社から少し離れた場所にある摂社・神倉神社に向かったのですが、その道のりは今までの神社参拝では見た事がないような急な傾斜の続く石段の連続。

そんなきつい石段を、フルマラソン前日にもかかわらず息をゼイゼイ切らしながら登り切ると、日本でも屈指のパワースポットの一つと言われる神倉神社の御神体「ゴトビキ岩」に初遭遇する事となりました。

なぜこの神倉神社が日本でも屈指のパワースポットの一つとされるかについては、後日書かせていただくとして、予想外にきつい思いをしてここまでたどり着いたという事で、なんとも言えないありがたみを感じながらの参拝となりました。

・・・がかなりの高所恐怖症の私にとって、神倉神社参拝で本当にハードだったのは、今まで登ってきたきつい石段を降っていく時の事。

私が神倉神社に参拝したのは5時半ごろと、だいぶ暗くなってきた時間帯で、しかも周囲に照明等は全くなく、足元もよく見えなくなってきて・・・

人様に決して見せられないようなへっぴり腰で、なんとか無事降り切る事ができたのですが、ただただ恐怖の記憶だけが残る神倉神社参拝となりました。

そして紀州口熊野マラソン当日は、レース前に熊野三山の一つ、そして熊野信仰の中心地である熊野本宮大社に参拝。

この熊野本宮大社も拝殿に向かうまでには、かなりきつめの石段が待っていて、しかも参拝時はまだ周囲も真っ暗。

ただ神倉神社の恐怖の石段の事を思えば、天と地ほどの差を感じる・・・といったところでした。

日本屈指の棚田景観を堪能

紀州口熊野マラソン終了後、まず向かう予定だったのは、熊野三山の最後の一つ・熊野那智大社でした。

・・・が13時過ぎにレース完走後、1時間近く眠りこけてしまったりで、レース会場を出発したのは15半過ぎの事。

そしてレース会場から熊野那智大社までは車で2時間以上かかるとの事で、到着したところで周囲は真っ暗の可能性が高いという事で、今回の熊野三山巡り制覇の夢はここで断念。

かわりに以前から夕方の時間帯を狙って訪れてみたいと思っていた、三重県熊野市の観光名所の一つに訪れる事にしました。

この観光名所といいますのが、日本最大級の棚田として有名な丸山千枚田。

田んぼに水がほとんど張っていない今の時期は、おそらく見頃の時期からは外れているのだと思われました。

・・・とは言え、実際に初めて訪れた丸山千枚田の絶景は、日本一の棚田景観の名に恥じない見事なもの。

シーズンでなくてもこれだけの絶景なら、見頃と言われる5〜6月ごろだとどれだけ美しいものになるのだろう。

またあらためて見頃の時期に訪れてみたいと心より思うとともに、こんな絶景が自分の住む三重県内にある事が、なぜか誇りに思えた自分がいました。

天下の奇祭・ヤーヤ祭りも初見学

丸山千枚田の絶景に心洗われた後、向かった先は同じく熊野エリアにあたる尾鷲市にある尾鷲神社。

尾鷲神社では毎年2月1日から5日までの間、天下の奇祭と呼ばれる「ヤーヤ祭り」なる祭りが開催され、周辺がかなりの賑わいを見せるとの話を聞いていました。

・・・が尾鷲神社に到着したところ、境内はまさかの閑散状態・・・

・・・と思いきや、近くの市街地から太鼓の音が聞こえてきたため、その音の方向に向かっていくと、尾鷲市街地の狭い路地に人が集まりはじめていました。

そして太鼓の演奏が終わると、「チョウサじゃ」という掛け声と共に結構な人数の男性が密集し、激しい押し合いが何度も何度も行われていました。

確かに奇祭だな・・・などと思いながら見ていたのですが、押し合う男衆だけでなく、周囲でその押し合いを見ている子供達など地元の方々それぞれの顔も本当に楽しそう。

そんな尾鷲の地元の方々の生き生きした姿を目の当たりにして、またまた心洗われる気持ちとなって、尾鷲市を後にすることとなりました。

次回はガッツリ走って熊野の地を巡りたい!

そんなわけで今回は紀州口熊野マラソンの前後で、熊野巡りをしっかり堪能させていただきました。

今回は和歌山県の熊野巡りのメジャーどころもしっかり堪能させていただいたのですが、昨年の夏にも一度訪れた三重県熊野市にある花の窟神社や鬼ヶ城。

そして丸山千枚田やヤーヤ祭りなど未知の世界であった、三重県内の熊野ゆかりの地もしっかり堪能させていただきました。

そしてあらためて思ったのは、熊野はメジャーどころ揃いの和歌山県でなく、三重県内だけでもかなりの見所揃いであるということ。

熊野には他にも「熊野のマチュピチュ」と言われる赤城城跡をはじめ、まだまだ三重県内に数多くの未知のスポットがあるようです。

そんな三重県内の熊野の名所を、次回はガッツリ走って巡ってみたい!

そんな新たな目標もできたという事で、次回熊野の地を訪れる際は、もっと熊野を調べ尽くしたうえで、極上の熊野巡りランを楽しみたいものです!!

 

 

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