熊野古道・伊勢路の人気コース「松本峠」ウォークで熊野市の魅力を再発見

すっかり身近になった熊野の地

昔三重県熊野市といえば、四日市から移動に半日近くかかる、同じ三重県でありながら遥か彼方の地というイメージがありました。

ただ知らないうちに勢和多気から熊野市までが高速でつながり(まだ尾鷲で一部つながっていないところもありますが・・・)、熊野市は車で2時間ほどで行ける、以前に比べればはるかに身近な地となりました。

そして昨日はその熊野市にて、あらためて三重県のポテンシャルの高さを思い知らされる事となりました。

早朝より2時間ほどで熊野市へ

昨日はある会議のため早朝より尾鷲市へ・・・行く前に、その尾鷲を通り過ぎて、熊野市にあるJR大泊駅へ。

その目的は熊野古道・伊勢路の中でもトップクラスの人気を誇る松本峠コースにて、ある事を確認するため。

大泊駅は松本峠「登り口」から約1キロのところにあり、車を停めておくこともできるため、松本峠ウォークを実施するには絶好のスタート地点と言えます。

昨日の三重県南部は、かなりの確率で雨が降るとの予報でしたが、奇跡に雨が降らない中、松本峠登り口に到着。

その登り口には道中でつく杖までご用意いただいていて、すっかり修業者気分になって、松本峠ウォークをスタートすることとなりました。

最初はきつそうに感じた松本峠ですが・・・

世界遺産にも登録されている熊野古道・松本峠ですが、道の全てが世界遺産として登録されているわけでなく、実際登録されているのは昔ながらの景観が残る700mほど。

・・・という事を、昨日同行いただいた熊野古道に詳しいある方に教えていただきながらスタートした松本峠ウォーク。

松本峠は初心者でも比較的登りやすい道であると聞いていたのですが、実際歩き始めてみると、スタート早々にかなり段差のきつい石段が待っていました。

先日歩いた馬越峠ではなかったような、予想外にきつい段差。

これは馬越峠よりきついかな・・・などと思いながら歩いていたのですが、気がつけば段差のない歩きやすい石畳にかわり、初心者にもオススメの道であることが納得いきました。

そしてあっという間に松本峠に到着して、コースの見どころのひとつである鉄砲傷のある大きな地蔵様と面会することができました。

そして松本峠から少し道を外れたところにある展望台から見える、熊野から紀宝町まで22キロ続く日本一長い砂礫海岸と言われる七里御浜は、曇り空が残念だったものの、それであってもなかなかの絶景。

実際晴れた日だと、この展望台からはさらに綺麗な景観が拝めるようです。

松本峠の石畳はコケがいっぱい・・・

そして展望台で絶景を拝んだ後は、再び松本峠コースに戻っていく事となったのですが、下りに入る前に同行いただいた方に縄を渡され、靴にまきつけるよう言われました。

松本峠コースの石畳はコケが生えやすく、路面が濡れていなくてもかなり滑りやすく、転倒の危険が高いからとの事。

先日の馬越峠ウォークでは、路面が少し滑る程度の石畳を歩くだけでも、とにかくビビりっぱなしだった私。

今回はこの縄のおかげで、格段に滑りにくくなったのを感じ、馬越峠の時とは比べ物にならないほどの安心感をもって、松本峠の下り道を歩いていくことができました。

ただ昨日は運良く雨が降らず、路面が乾いていたため、もともと滑りにくかったという話もあり、雨が降っていた日にこのコケ道を歩く事を考えると正直ゾッとしてしまいまいました。

そして世界遺産登録されているコースを抜けた後も、コケが目立つ石畳を歩いていく事となったのですが、ここは路面も少し濡れていて、かなり滑りやすく、いつものビビりモード全開の中歩き続けていく事となりました。

松本峠だけでなく熊野市の魅力をもっと発掘したい

そんな松本峠コースを歩き終えた後は、その先に待っている熊野市街地を探索ウォーク。

20代の頃は、1年に一度は必ず訪れていた熊野市ですが、熊野市街地をこうして歩くのははじめて。

ただなんとも懐かしい気持ちを感じながら、木本神社など熊野市街地の観光スポットをめぐり歩く事となりました。

昨日の本来の目的は尾鷲で開催される会議という事で、時間が取れませんでしたが、熊野市にはまだまだ興味深い熊野古道関連の観光スポットが数多く点在しています。

これらのスポットの数々を知ったのはつい最近の事なのですが、どのスポットも壮大なロマンを感じさせられずにいられない、心惹きつけられるところばかりで、今の私は一刻も早く、もう一度熊野の地を訪れたいという気持ちでいっぱいです。

そんなわけで、かつてに比べれば格段に近くなったとは言え、四日市からかなり離れた熊野の地で三重県のポテンシャルの高さを思い知らされ、さらに三重県愛を深める結果となった今回の松本峠ウォーク。

おかげでいよいよ見えてきそうで見えてこなかった私の今後の進むべき道が、かなり明確になってきた気がしています。

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